

人間標本
湊かなえ 出版社/KADOKAWA 価格/¥924
人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。


爆弾
呉勝浩 出版社/講談社 価格/¥1,067
自称・スズキタゴサク。取調室に捕らわれた冴えない男が、突如「十時に爆発があります」と予言した。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。爆破は三度、続くと言う。ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべき知能戦を挑む。炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。


国宝 上下
吉田修一 出版社/朝日新聞出版 価格/¥880
俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。
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平場の月 | 朝倉かすみ | 光文社 | ¥748 | |
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黄色い家 上下 | 川上未映子 | 中央公論新社 | ¥924 | |
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思考の整理学 | 外山滋比古 | 筑摩書房 | ¥693 | |
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ザ・ロイヤルファミリー | 早見和真 | 新潮社 | ¥990 | |
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新しい花が咲く―ぼんぼん彩句― | 宮部みゆき | 新潮社 | ¥935 | |
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メスを置け外科医 泣くな研修医 8 | 中山祐次郎 | 幻冬舎 | ¥825 | |
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嘘つきジェンガ | 辻村深月 | 文藝春秋 | ¥825 |








